2011-01-01から1年間の記事一覧

電力会社の選択と集中

東京電力が火力発電所を売却し、電源を外部から調達するという。 これまで電源は殆どを自社保有とし、一部について外部から調達していたが、この自前主義を大きく方向転換することになる。この話自体は、東京電力の賠償事業のため、債務超過が懸念されている…

中国高速鉄道事故 雑感

中国高速鉄道の事故をTVが連日報じている。 報じてはいるが、中国政府の批判を繰り返すだけである。 もちろん、事故原因が明らかになる前に論評するのは、あまり好ましく無いのだけれども、何せ中国なので、事故原因の詳細が発表されるかどうかわからない…

「地下式原発」という“マンガ”にしがみ付く原発推進議員

超党派議連の「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」が発足した。遂に、原子力は遂に、こんな子供じみた“マンガ”にしがみ付くようになったのである。しかしこれは完全に負け犬の発想であることに気付くべきだ。 地下式原子力の利点として議連の説明は、①地…

福島原発事故は原子力からの脱却を早めた

東日本大震災から2カ月。思いがけずテレビの取材を受け、ラジオに出演するという今までにない経験をすることとなり、週刊誌数誌に自分のコメントが載り、原稿依頼が若干増えた。それもようやく、ひと段落が着いた。 正直、震災まで原子力を容認する立場だっ…

やっぱり電力自由化は必要だ

福島原発事故は、世界最大の電力会社である東京電力でさえ、原発事故を単独で補償することが出来ない、という事実を示した。また、いわゆる「計画停電」では電力会社の最大の責務である供給責任を果たせなくなったことを示した。震災の影響とは言え、かつて…

新たな電力インフラの議論が必要だ

供給責任をどう捉えるか 福島原子力発電の事故は、既にチュルノブイリの状況に極めて近づいてきている。原子炉および格納容器の爆発を防ぐためには、とにかく水による冷却を続けていかなければならない。だが、冷却も今後どれだけの時間が必要か、今のところ…

脳死状態の原子力

上関原子力計画で中国電力が、工事を強制的に着手した。 祝島住民の反対運動を避けるかのように、夜中の2時に工事を始めるたという。 反対住民と対峙し、工事作業の妨害をさせまい、と体を張るのは警備会社の社員(いや、アルバイトかもしれない) そして、…