無題

日本は本当にトルコSinop原発を受注できるのか?

安倍総理大臣とトルコのエルドリアン首相との会談で、トルコのSinop原子力発電プロジェクトで日本が優先交渉権を獲得した。中には受注確定とまで書いた新聞もある。これに対して「福島原発事故があったのに無責任だ」という声もあるが、その前にこれは本当な…

脱原発パブコメしてみた

「エネルギーと環境に関する選択肢」に対してパブリックコメントした。 http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html ここに比較的わかりやすく中味をまとめてある http://www.sentakushi.go.jp/ そしてHPからのパブリックコメントはこちらから h…

大阪市家庭教育支援条例前文にツッコミ入れてみた

> かつて子育ての文化は、自然に受け継がれ、父母のみならず、祖父母、兄弟、地域社会などの温かく、時には厳しい眼差しによって支えられてきた。 「三丁目の夕日」の見過ぎ。見捨てられた子供は多かったし、貧しさのなかで、教育を受けられなかった子供も…

硬直的で不透明な非合理性

東日本大震災から1年が経過した。あの震災と福島原発事故は、日本のあり方を根底から揺さぶる大きな事件であったにも係わらず、この1年間で日本はさほど大きく変わってはいない。むしろ、ある部分では震災などなかったかのように振舞っている。 今、総合エ…

原子力見直し論議が熱い

今、経済産業省で「総合資源エネルギー調査会基本問題委員会」という審議会が行われている。昨年10月に立ち上げられたこの審議会では、福島第一原発事故をうけて、原子力をどうするか、日本の電力事業をどうするか、そういう基本的なところから、現行のエネ…

電力会社の選択と集中

東京電力が火力発電所を売却し、電源を外部から調達するという。 これまで電源は殆どを自社保有とし、一部について外部から調達していたが、この自前主義を大きく方向転換することになる。この話自体は、東京電力の賠償事業のため、債務超過が懸念されている…

中国高速鉄道事故 雑感

中国高速鉄道の事故をTVが連日報じている。 報じてはいるが、中国政府の批判を繰り返すだけである。 もちろん、事故原因が明らかになる前に論評するのは、あまり好ましく無いのだけれども、何せ中国なので、事故原因の詳細が発表されるかどうかわからない…

「地下式原発」という“マンガ”にしがみ付く原発推進議員

超党派議連の「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」が発足した。遂に、原子力は遂に、こんな子供じみた“マンガ”にしがみ付くようになったのである。しかしこれは完全に負け犬の発想であることに気付くべきだ。 地下式原子力の利点として議連の説明は、①地…

福島原発事故は原子力からの脱却を早めた

東日本大震災から2カ月。思いがけずテレビの取材を受け、ラジオに出演するという今までにない経験をすることとなり、週刊誌数誌に自分のコメントが載り、原稿依頼が若干増えた。それもようやく、ひと段落が着いた。 正直、震災まで原子力を容認する立場だっ…

やっぱり電力自由化は必要だ

福島原発事故は、世界最大の電力会社である東京電力でさえ、原発事故を単独で補償することが出来ない、という事実を示した。また、いわゆる「計画停電」では電力会社の最大の責務である供給責任を果たせなくなったことを示した。震災の影響とは言え、かつて…

新たな電力インフラの議論が必要だ

供給責任をどう捉えるか 福島原子力発電の事故は、既にチュルノブイリの状況に極めて近づいてきている。原子炉および格納容器の爆発を防ぐためには、とにかく水による冷却を続けていかなければならない。だが、冷却も今後どれだけの時間が必要か、今のところ…

脳死状態の原子力

上関原子力計画で中国電力が、工事を強制的に着手した。 祝島住民の反対運動を避けるかのように、夜中の2時に工事を始めるたという。 反対住民と対峙し、工事作業の妨害をさせまい、と体を張るのは警備会社の社員(いや、アルバイトかもしれない) そして、…

尖閣衝突ビデオ関連で思うこと

流出した尖閣衝突ビデオの内容は想像の域を超えるものはなにもなかった。 所詮、この程度なので、流出することでまたもや騒ぎになってしまったことが正味の損失となった。 このビデオを見て「明らかに中国漁船がぶつかってきた」と断言できる人は、ウソつき…

父の戦争

父が鹿児島からアンダマンへ向かった船の上では、「もう生きて帰れない」とメチルで乾杯(当時、アルコールはメチルしかなかった)。その結果、半数が戦地につく前に死亡。さらにアンダマンではマラリアで残りの半数が死亡した。戦闘でなくとも多くの兵士が…

千葉法相が死刑を執行したことの「重み」

死刑反対議員連盟のメンバーだった千葉法相が死刑を執行した。 もっとも、千葉氏は法務大臣に就任したときに、死刑廃止議連からは脱退している。 「死刑の執行にサインする」ことが法相の責務の一つとなっているからだ。 この件で色んな見方が出ている。 死…

海兵隊のグアム移転、工事業者には…

暫く前のニュースだが、海兵隊移転工事を韓国系企業も2社受注 日本は1社のみでした。 $4-Billion Award Propels Navy Construction Effort on Guam 05/19/2010 By Debra K. Rubin Even as the U.S. Navy awarded seven U.S. and Guam-based joint-venture …

あやしいぞ、阿久根市長

阿久根市長家族の経営会社、市発注工事を1円差で落札 http://www.asahi.com/national/update/0320/SEB201003190056.html 坂口弁護士がブログでその金額を入れることの難しさを示している。 阿久根市長の家族会社の落札は天文学的難しさ(地方自治96) ht…

内閣府の死刑世論調査が示す「恥」

内閣府の死刑に関する世論調査の結果概要 http://www8.cao.go.jp/survey/h21/h21-houseido/2-2.html この調査で考えたこと ①「場合によっては死刑もやむを得ない」が85.6%で過去最高。死刑廃止はわずか5.7%で過去最低。「わからない・一概に言えない」も8.…

日本は韓国に負けている

日本の海外での建設工事の受注総額は今年度、300億ドルを下回ることになりそうだ。(海外建設業協会統計、プラント・エンジニアリング成約統計などからの推計) これに対して韓国の海外建設受注高は、2009年の1年間で、953億ドルと大きく差をつけられている…

誰が検察を監視できるのか?

週刊朝日の検察批判記事に対して、ついに検察が権力行使を始めた。ジャーナリストの上杉隆氏と、週刊朝日編集長の山口一臣氏に今日(2月3日)出頭要請があったという。ツィッターで上杉隆氏本人が、出頭要請があったことを述べている。また有田芳生氏は「…

「内部化」による社会の高度化

世界経済は長いこと、環境や安全にかかわるコストを、「経済」の枠からはずしていた。その結果、環境悪化、衛生悪化という経済の悪い側面が表面化し、今や地球温暖化という問題にまで発展してきた。 その反省から経済では環境コストを内部化する取り組みが続…

i MiEV試乗記

取材先の会社が、三菱自動車のiMiEVを導入したので、わがまま言って昨日、試乗させてもらった。 普通に運転できるだろうとタカを括って行った。 実物は、普通の軽乗用車である。企業のペイントが施してある、黄色いiMiEVである。ハデだ。運転管理している担…

「1ドル=90円台半ば」は皆の思い

菅氏発言 首相や閣僚から批判 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1071702&media_id=2 1ドル=90円台半ばという水準は、今の経済界の本音だと思う。特に輸出関連は、95円程度で3月を終われれば、各社の経常利益の水準は引き上げられ、景気回復の手助け…

「技術」「品質」だけでは日本が失速する

日経平均株価が1万円台に回復し、米国の住宅着工件数も11月は大幅増加。ドバイショックにゆれる中近東には多少の不安感は残るものの、中南米、中国、アフリカ、欧州の各地域は米国の景気回復が本格化するまえに、設備投資への意欲は高まりつつある。 要する…

次世代スパコン、やっぱり見直しが必要だ

●「見直し」が大勢 次世代スーパーコンピューターの事業仕分けは見送りに近い縮減となったが、その後事業仕分け結果そのものを見直すという動きも出ている。だが、実際のところこの計画はプロジェクトとしてはどうなのだろうか? 学者から仕分け結果に対する…

「温暖化ガス25%削減」が国益となる

2020年までに1990年比25%の温暖化ガスの削減という、民主党政権の「約束」に対する風当たりは強い。 実際、誰もが本心では「そんなことはできない」「国民の多大な負担が生じる」と考えている。しかも、25%の中身はまだ何も決まっていない。新たに計算をし…

個室ビデオ店火災事件の不可解

大阪の個室ビデオ店放火事件の続き。 検察は求刑に際して被告のことを >「ギャンブルで散財するなどしており、動機に同情の余地はなく、反省の態度も見られない」と指摘。「他人の生命を一顧だにしない冷酷で危険極まりない犯行。遺族の処罰感情は厳しく、極…

検察の主張は不自然 -個室ビデオ店放火事件-

…………………………………………………………………………………………………………………………… 大阪市浪速区の個室ビデオ店に放火し16人を死亡させたとして、殺人や現住建造物等放火などの罪に問われた無職小川和弘被告(47)の論告求刑公判は15日午後、大阪地裁(秋山敬裁判長)で続き、検察側…

「緩慢な自殺」って

「アルコール中毒は緩慢な自殺」という見方があるそうだが、なんだか気に入らない。 「緩慢な自殺」というのは、自ら人生を放棄し自堕落な生活を送りつつ、死を迎えるというイメージだろう。本人が自虐的に自分の状況をそう呼ぶのは勝手だ。しかし、第三者が…

八ツ場ダムをコストや進捗率で語る愚

「ここまで進めちゃったんだから最後までやったほうがいい」 「中止の方がお金がかかるので進めたほうがいい」 八ツ場ダムの件で推進派が口にするのは、こんなことばかりだ。 いずれも実に下らない主張であり、聞く耳持つ必要がない。 推進すべきか否かは、…