【やばいぞ日本】がヤバイぞ!

今、産経新聞で【やばいぞ日本】という連載をやっている。
http://www.sankei.co.jp/news/tokushu/tks941.htm

第2部で「資源ウォーズ」というシリーズになった。資源問題を産経が書いて、まともな物になるわけがない。ということで、これまでの産経の記事を読んでみた。「やばい」のは日本か、それとも産経か。

「燃える氷」中韓、虎視眈々
→今メタンハイドレートなんか問題にしてもしょうがない。世界のどこもまともな採掘技術を確立していないし、そもそも資源としてそれほど有望でもない。恐れることは何もない。無駄に中国の脅威をあおっているだけですね。

したたかさ足りない
→「したたかさ」が足りないのは事実として、その元凶になぜか言及していない。ロシアの資源開発で日本が係っていないのは、官僚、閣僚ともロシアとの交渉を避けてきたから。つまり原因は政府にあるんだけどな。そこまで書ければGJ!と言えたのに。

温暖化が生んだ新たな競争
京都議定書が日本にとって環境外交上の大失敗であったのは当時から色んな人が言っているので特に目新しいことは無い。これも政府の責任を追及してないので、あまり意味のない記事です。

電力危機招く「反原発
→内容はほぼ同意なんだけど、ウラン価格が高騰しているから問題、というのはひどい。むしろウラン価格が上がったからこそ、鉱山開発が進んでウラン供給量がふえてきているんじゃないか。今までのウラン供給がどうだったのか知らないの?原子力関係者はホッとしているよ。

イラン「中国カード」で圧力
→無理やりイランと中国を悪者にしようとしてるね。皆、普通の石油ビジネスを展開しているだけじゃないか。日本が石油開発で負けているのは、単に競争力がないからです。あまつさえ、中東で中国の方が好意的に迎えられているのを妬んで「価値観の逆転」とは恐れ入った。

不測の事態 何もできず
→タイトルでは分からないけど、要するに東シナ海の資源開発の話。この件については資源問題ですらないので話にならない。

揺らぐレアメタル超大国
レアメタル超大国って南アフリカのことかと思ったら、「消費大国ニッポン」のことだったのね。確かに日本にはレアメタルの供給不安があるけど、備蓄もある。一応、やるだけのことはやっているんですけど?そしてまた中国たたきですか。中国叩けばレアメタルは手に入りますか?投機筋が価格を引き上げているのは、石油も同じこと。しかもこれは米国のファンドがやっているんですけど、それはスルーですか?

対北投資ファンド暗躍
→「朝鮮ファンド」は知らなかったよ。勉強になりました。北朝鮮の資源を世界に売るというのはよいビジネスですね。米国もかなり北朝鮮に注目しているみたいですしね。ここでも日本は蚊帳の外です。産経さん、北朝鮮とファンドを非難してれば日本にとって良いビジネスが生まれるんですか?