脱原発パブコメしてみた

「エネルギーと環境に関する選択肢」に対してパブリックコメントした。

ここに比較的わかりやすく中味をまとめてある

そしてHPからのパブリックコメントはこちらから

現実的には原子力15%でも良いのだが、スマート化社会、再生可能エネルギー省エネルギーを最大限社会に活かしていくには、原子力ゼロ政策が最も望ましい。ということで、以下のようにまとめてた。皆さんも可能な限り、パブリックコメントをお願いします。なお25%シナリオは原発を現状維持するものなので、選択肢としては「脱原発依存」の体をなしていない。

【概要】(100字以内)
原発ゼロを選択し、再エネ・省エネに資金を回す。そうして構築した世界最先端のエネルギーシステムを、インフラ・システム輸出として世界展開すべき。

【意見および理由】(2400字以内)
 増加する電力需要への対応と地球温暖化対策の両面から、日本はこれまで、電源構成で原子力に多くを依存してきました。確かに発電時にCO2を排出しない電源であり、巨大な電力を生み出すことのできる原子力はこれまで、使える電源でした。私も原子力は当面、重要な地位を占める、と考えていました。3.11東日本大震災までは。
 この1年間で露呈した原子力のリスクは、私の想像を超えていました。これほどまでに大規模な範囲で国民生活を破壊してしまう以上、原子力のリスクは現実的には無限大に近いものであり、そうである以上、原子力のリスク・ベネフィットは計算できなくなります。つまり経済性のない電源であることがはっきりしました。しかも原子力ムラには原子力発電所をマネジメントする能力がありません。
 これ以上、この巨大な外部不経済を税金で賄わなければならない原子力を続ける事に、国としての整合性はありません。もう一度、あのような事故が起ってからでは遅いのです。しかも原発ユーザーはあの事故の後でもマトモな対応はしていません。非合理的な理屈の上で、何とか倒産しないようにしているだけのことに、何故国民が付きあわされなければならないのか?
 原発はゼロを目指すべきです。
 再生可能エネルギーやスマートコミュニティ、省エネは現在、原発ゼロ政策の中でこそ、その進歩が加速化されます。現実に、シャープは変換効率40%の太陽電池の商用化を目指してます。次世代パワー半導体の実用化が始まり、機器の省エネ化もさらに一段、飛躍することでしょう。再生可能エネルギーを最大化するには、現在国から原子力に投入されている資金を止め、再生可能エネルギーへと流れを変える必要があります。
 さらに、こうして構築した世界最先端の再生可能エネルギーを最大限活用し、スマートでCO2排出量が少ないエネルギーシステムは、資源成約の中での燃料コストの面からも途上国や新興国からも、注目されることとなります。つまり、原発ゼロを目指すことで、世界最先端の電力インフラ・システム輸出も可能となるでしょう。原子力ではリードタイムが長すぎて、新興国での急速な需要増加には間に合わない可能性もあるうえ、再生可能エネルギーは純粋なローカルエネルギーなので、各国にとってエネルギーセキュリティの向上が望めることとなります。
 これらの「原発ゼロ化」メリットを、これまでの原子力中心のエネルギー政策は阻害してきました。技術進展が目覚しい今でこそ、新技術開発の阻害要因となっている原子力への無駄な資金の流出を止め、より建設的なエネルギー構造への転換を促すため、原発ゼロ政策こそが現実的な選択であると考えます。

以上