映画「靖国」に関心がない私

 自民党稲田朋美議員の検閲にも等しい「事前上映」。これをメッセージとして受け取った街宣右翼および日本会議による恫喝、それを畏れて上映の中止もしくは延期を決めた映画館。
 どれをとっても、全て批判されるべきことである。

表現の自由の侵害であると確かに思う。


だが実のところ、映画「靖国」には全く興味がないのである。

中国人監督の視点から「靖国」を撮ったといわれても、全く食指が動かない。

それに映画「靖国」のポスターが気持ち悪い。
鉢巻に軍服を着た老人の「戦争ごっこ」の姿。こんな老人性コスプレを見て何が楽しいのだろうか?
しかもプロモーション映像を見るとさらにキモチワルイ、
このコスプレジジィが白装束で刀を振り回しているではないか。もはや冗談としか思えないのだ。
こんな気持ち悪いコスプレ老人の姿なんか見ても楽しそうには思えない。
吐き気がするだけである。


そもそも、真の愛国者である私は、靖国ではなく、伊勢神宮こそ日本人の心の地でなければならないと考えている。


江戸時代から「一生に一度は伊勢参り」といわれ、お伊勢さんとしたしまれ、いくつもの講が生まれ、中には「抜け参り」などという流行も生み出した伊勢神宮
何といってもその歴史は古く、超一級の神社なのである。
太古の昔から続けられてきた、20年に一度の式年遷宮も近づいている。


そういうわけで、表現の自由が損なわれることは実にイカンと思うが、だからといってこれが上映することになったとしても、映画「靖国」を見に行こうとは決して思わない私がここにいるのである。


ちなみに、最近見た映画の中では、織田裕二主演の「椿三十郎」が圧倒的に面白かったのであるよ。